令和5年6月8日
会員各位
一般社団法人 日本病院薬剤師会
学術委員会 委員長 島田 美樹
令和4年度学術第6小委員会委員長 池田 和之


病院薬剤師が学習すべき薬剤領域の情報リテラシー解説集について



 平素より、日本病院薬剤師会の活動にご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、社会のICT化により、医療現場でも情報システムの利用が広がり、病院薬剤部門でも広く活用されています。これら情報システムには、要配慮個人情報として位置づけられている情報が多数保管されている一方で、近年、医療機関でも身代金要求型のコンピュータウィルス(ランサムウェア)への感染及び被害も報告されています。他方では電子化された医療情報は一次利用だけでなく、二次利用の観点からもその重要性が指摘されています。さらに、令和6年度から開始される「薬学教育モデル・コア・カリキュラム 令和4年度改訂版」でもデジタル技術・データサイエンスに関する事項が示され、これらの活用方法と留意事項について理解が求められています。
 このような背景のもと、令和4年度学術第6小委員会では、薬剤師を取り巻く医療情報の実態及び課題を調査し、情報システムを用いた薬剤関連業務の展開の検討を目的に活動しました。特に病院に勤務する薬剤師は、機微な医療情報を取り扱う点や他部門との連携が必要になる点などを踏まえ、医療情報システムを理解し業務に使いこなす力が必要になると考えています。
 今回、病院薬剤師の医療情報システムへの理解の一助とするため、医療情報を適切に取り扱うために学習すべき内容について簡単に示した「病院薬剤師が学習すべき薬剤領域の情報リテラシー解説集」を作成しました。薬剤関連の情報システムの学習に十分とは言えませんが、医療機関に勤務する若手の薬剤師や実務実習を行う際の参考として利用いただければ幸いです。


資料:「病院薬剤師が学習すべき薬剤領域の情報リテラシー解説集