平成27年3月2日
会員 各位
一般社団法人 日本病院薬剤師会



「ゼルボラフ®錠240mg」の適正使用及び安全対策について


 経口抗悪性腫瘍剤「ゼルボラフ®錠240mg」(製造販売元:中外製薬株式会社)は、本年2月24日に薬価基準に収載され、2月26日より販売を開始しております。

 中外製薬株式会社は、ゼルボラフ®錠240mgの国内外で実施した臨床試験において、重篤な副作用が報告されており、使用にあたって十分な注意が必要となることから、医療機関等の薬剤師に、「ゼルボラフ®錠240mg安全対策へのご協力のお願い(別添2)等を配布して、同剤の適正使用及び安全対策に関する情報提供を行っております。

 具体的には、本剤の納品前に、本剤の製品説明と安全対策に関する説明を実施する。本剤の特性及び危険性について説明するとともに、患者又はその家族がその説明内容を理解しているかどうか確認する。QT間隔延長などの初期症状があらわれた場合に、速やかな対応ができるよう、担当医から、「ゼルボラフ®緊急時連絡カード」を患者に交付し、処方されるごとに患者が「ゼルボラフ®緊急時連絡カード」を所持しているかを確認することを求めています。
 また、本カードには患者に頻脈、動悸、めまい、気を失う、全身の赤い斑点、発熱等の症状が発現した場合には、すみやかに病院に連絡することが明記されています。

 会員におかれましては、別添1の「抗悪性腫瘍剤「ゼルボラフ®」の発売について」、別添2の「ゼルボラフ®錠240mg安全対策へのご協力のお願い」、別添3の「ゼルボラフ®錠240mg「使用上の注意」の解説をご覧戴き、医師及び薬剤師等に情報提供するとともに、本剤の適正使用及び安全対策について周知して戴きますようお願いします。










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